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たまたまつけたテレビで、能面についての番組が流れていた。
あのお面は怖いのよ。
でも、解説によって奥の深さについて知った。
角度によって、顔の表情(感情)が変わってくるということ。
空を仰げば「喜び」、うつむけば「哀しみ」をあらわす。
言われてみればそう見える。
面を作る職人の解説もあって、なかなかに興味をそそられた。
そこで思い出したのが、「NATURAL」というか、登場人物が同じ「花よりも花の如く」。
成田美名子さんのまんがなんですが、これには能の舞台が出てくるんです。「NATURAL」では、バスケ中心で能はおまけ程度なんですが(それでもかなりのネタが出てくる)、「花よりも花の如く」は、まさしく「能の世界」中心。
能を舞う(でいいのかな?)少年が主人公のお話なんですが、その彼が、第1話でいきなり痴漢に間違われます。
あほや。
まぁ、後になって免罪だということが分かって一件落着するのですが、「痴漢するヤツなんてサイテー!!とか「免罪ってこわい...」とか、ちょっと社会派でもあったり無かったり...。
でも、成田さんのまんがってば、実はギャグ満載で笑いが多いんです。
「エイリアン通り」なんてそのさいたるもの......、でもないか。「あいつ」に掲載されている「2年4組」の方がもっとコメディかな?
どれも好きなんです。
笑いの中にも、哀しみ切なさ痛みや悩みがあり、様々な葛藤を乗り越えて人は大きくなる...、そんな感じがして。
一度、能の舞台を見てみたくなりました。
今までは、なんだか敷居が高そうに思っていたけど、映画を見るような感覚なんじゃないかなぁ、なんて思えてきたので。
昔は、歌舞伎や狂言、落語といった「庶民の娯楽」の一つだったんだもん。
気楽に見に行ってもいいんだということにやっと気がついた。
でも、住んでいるのが田舎だからなかなかにチャンスが無い......(泣)